誘導灯設備
誘導灯設備とは、災害や停電などが起こった際、建物にいる人々が出口の場所を把握し、安全に屋外へ避難できるようにする為の照明器具です。
誘導灯には、避難口を示す為の避難口誘導灯、避難口がどちらの方向にあるかを示す為の通路誘導灯、映画館や、劇場などの客席に取付け、足下が見えるようにする為の客席誘導灯、階段や、傾斜路に設置し、避難時に周りを照らしたり、階数の把握ができるようにする為の階段通路誘導灯があります。
避難口誘導灯・通路誘導灯・客席誘導灯は例外を除き、24時間点灯させる必要があり、階段通路誘導灯は、屋外階段等に設置するタイプですと、日中明るい場合に点灯させないようにするセンサー付の商品もあります。
災害時や、停電などで電力の供給がストップした際も、内蔵のバッテリーや、非常電源からの電力供給で点灯を行うことができるように設計されています。
また、片面形誘導灯は、壁面に取り付けたり、逆方向から見る状況が無い場合(ドアの上付近等に取り付ける等)に使用します。一方、両面形誘導灯は基本的に天井に取付けをして、両側の方向から見ることがある場合に使用します。一般的にはT字路や十字路がある廊下や、廊下の途中に階段がある場合などに、両面形の誘導灯を使用します。
一般的に避難口誘導灯(背景が緑色、人が走っている絵が大きく描かれたもの)は、避難する出口のドアの上や、避難用階段のある場所に設置する機器になります。
通路誘導灯(背景が白、矢印が大きく描かれたもの)は、避難口を探す際に、避難口がどの方向にあるか指し示す為の機器となり、廊下などに設置する商品となります。
当社では、誘導灯はLED式への取替をお勧めしています。メリットは、白熱電球や蛍光ランプに比べて、寿命がはるかに長く、球切れやランプ切れの頻度が大幅に減少することです。
こうしたメリットにより、現在、白熱電球や蛍光ランプからLEDへの移行が急速に進みつつあります。
誘導標識とは、火災が起こった際に避難口の位置もしくは避難口のある方向を示し、建物の中の人を屋外に避難させるための標識のことです。誘導標識には、避難口であることを明示する避難口誘導標識と、避難口の方向を明示する通路誘導標識の2種類があります。
工場や倉庫、事務所などは比較的規制が緩やかですが、誘導灯を設置しなくてはなりません。 しかし、外観を損ねる・コストがかかるといった観点から、誘導灯は好まれないのが実情です。誘導標識は、照明設備と同じ場所に設置することで避難口誘導灯の設置を免除されます。そのため、誘導標識は蓄光式が好まれています。
設備工事事例
㈱住化宏和テック
各設備の点検とその期間についての詳細は下記よりご覧ください。